努力と結果の表れ方 [試験勉強 一般]
試験勉強をはじめとして、努力を要する事ってたくさんあります。ビジネスやダイエットなどもそうですね。
努力を要する事に共通して当てはまることに、「結果の表れ方が努力の継続時間に比例するわけではない」ということがあります。
つまり、勉強をしているのに結果が出ない時期もあるのです。模擬試験の結果が上下を繰り返しながら上がったり、階段状に上がったりすることが普通にあります。
この事を知っているのと知らないのでは、メンタル面で大きな違いがあります。一生懸命に勉強しているのに結果が見えないと、それだけでモチベーションが下がるかもしれません。
しかし、必ずしも努力した分の結果が直ぐに表れるわけではないと知っていれば、もう少し頑張ってみようという気にもなるのではないでしょうか。
大きく飛躍する前には凹むという経験則もあります。こういった“成長曲線”について学んでみるのも有益です。
必ず既知の知識と関連付けて覚えよう [試験勉強 一般]
試験勉強の記憶作業は、ただ覚えれば良いというものではありません。最終的には体系化された知識を獲得する必要があります。さもないと応用レベルの問題が解けないからです。
知識を体系化するには、記憶するときに既知の知識との関係を必ず意識して記憶するとよいです。
例えば、
● 既知の知識を組み合わせると導かれる
● 既知の知識の一例になっている
● 既知の知識を裏付けるものになっている
など、いろいろな関連付けがあると思います。知識を点とすれば、こうした関連付けは点と点を結ぶ線です。たくさんの点がなるべく多くの線で結ばれているほど記憶が堅固であると考えられます。
目標の難易度を少し上げる(続き) [試験勉強 一般]
勉強している段階で、あえて難易度を少し上げるのは有効な作戦です。そのなかでも、ぜひやっておいたほうが良いと思うのが、「制限時間を厳しくする」ということです。
試験では必ず制限時間があります。その時間内に解答した分だけが得点に結びつく可能性があるわけで、解答できなかった分は確実に零点ですよね。
この制限時間のプレッシャーが、しばしば悲劇の原因となります。つまり、時間切れで得点が足らず、不合格となるわけです。
それならば、ふだんから本番以上に厳しい条件で練習しておけばよいのです。よく、スポーツでは高地トレーニングを行いますよね。厳しい条件に順応しておけば、本番で爆発的な力を発揮できたりするからです。
試験勉強でも、制限時間をあえて短くして問題を解く練習をするとよいです。たとえば、30分で解く問題は、25分とか20分で処理するように頑張るんですね。
最初は、そんなにスイスイとできるはずがありません。しかし、だんだん慣れてくれば、本番では確実に有利になります。
目標の難易度を少し上げる [試験勉強 一般]
勉強の基礎がある程度できている人にお勧めなのが、
『目標の難易度を少し上げる』
という作戦です。本来の目標より少し高い目標をあえて設定し、それを達成するために必死で頑張れば、本来の目標はあっけなく達成できたりするものです。
例えば、大学受験や高校受験で、本来の志望校よりも偏差値的に1ランク~2ランク上の学校に照準を定めて勉強するのです。本来の志望校の合格可能性が飛躍的に高くなる場合があります。
また、もっと簡単な例では、英単語を100個覚えたいと思っているなら、150個覚えるつもりでやるのです。100個きっかり学習してパーフェクトを達成するのは難しいかもしれませんが、150個学習して100個覚えているというのはさほど難しくありません。
この場合、学習量の難易度(というより面倒くささ)は上がっていますが、目的達成の難易度は下がっているのです。
国語 - 勉強の仕方がわかりにくい科目 [試験勉強 一般]
何をどう勉強したら成績が上がり、試験に合格できるのかがわかりにくい科目があります。知識量ではなく、経験値がものを言うジャンルがそうですね。
例えば、大学や高校の受験では国語の長文読解がその例です。読解力が求められるわけですが、そもそも、読解力って何をしたらマスターできるのかがはっきりしないですよね。
ちなみに、たくさんの本を読んだからと言って読解力が身につくわけではありません。
一般的には、多くの長文問題を実際に解いて、何かコツのようなものを掴むしかないように思われます。少なくとも、学校や塾・予備校のほとんどの授業は、そのようなイメージで行われています。
ただ、このアプローチは王道かもしれませんが時間がかかります。本試験が目前に迫ってきた現時点(12月)から、大幅に読解力をアップさせるのは困難です。
その場合は、読解力に頼らずに正解を導くテクニックに活路を見出した方がよいかもしれません。
例えば、高校入試の国語なら、「受験国語読解テクニック」という教材の方法で、得点アップを実現する事が可能です。この方法のよいところは、短時間でよいことですね。
パターン学習 [試験勉強 一般]
あらゆる試験の出題は、基本的な問題と難しい問題から構成されています。難しい問題だけということは、まずあり得ません。
そして重要なことは、基本的な問題を全て正解できれば、合格もしくはそれに近いレベルになるということです。不合格者のほとんどは、難しい問題が出来なかったから受からなかったのではなく、基本的な問題を落としているのです。
基本的な問題を完璧に近いところまで攻略すること。これがあらゆる試験に共通した合格の近道です。
基本的な問題の特徴として、パターン化されている、もしくはパターン化できる、ということがあります。よく、基本問題と類題という構成になっている問題集がありますよね。あれが“パターン化”です。
パターンを一通りマスターすることで、基本的な実力はつきます。各パターンのポイントを理解したあと、類題を解くという練習をすればよいわけです。類題がたくさんある場合には、全部解く必要はありません。短期間で全パターンを理解する方がメリットが大きいので、さっさと次のパターンに進みましょう。
なお、過去問などによる出題傾向の分析結果を考慮して、パターン習得の順番やウェイトを決められれば、なお効果が大きいでしょう。
資格試験の特徴 [試験勉強 一般]
資格試験では、年によって合格レベルが大きく違うのは問題があるため、なるべく問題の難易度が変らないように考えます。
しかし、実際問題としてこれは難しいため、どうしても過去に出題された問題と似た設問が多くなりがちです。しかも、受験者に問いたいポイントも大きく変るわけではないので、この傾向は強くなります。
ということは、過去問を中心にして戦略を練り、かつ、勉強法を組み立てていくのが効果的なわけです。これは、おそらく、大学入試などより資格試験によく当てはまる事だと思います。
前回紹介した【ツボ式学習法】も、こうした背景があるので、合格までの勉強時間を半減できるのです。
過去に繰り返し出題された重要ポイントやその優先順位などがわかれば、資格試験の勉強は非常に優位に進められます。
注意しなければならないのは、資格予備校のカリキュラムではその情報が十分に絞り込まれていないので、結果としてハッキリとわからないケースが多いということです。(予備校は満点を取るためのカリキュラムに近いので・・・)
受かる勉強の例 - 社労士試験【ツボ式学習法】 [試験勉強 一般]
全記事で、「受かる勉強法」と「満点を取る勉強法」は異なるというお話をしました。もっともなのですが、実践するのは容易ではありません。
もっともたいへんなのは、「出題される可能性の高い部分」を見極める事です。はっきり言って、これから勉強しようとしている受験生自身が独力で見極めることは無理でしょう。
もしも判断を間違って、重要な部分を切り捨ててしまったら致命的です。また、そこまでいかなくても、不要な部分を多く残してしまい、結局はあまり効率が上がらなかったということにもなりかねません。
やはり、その試験に関して詳しい人(予備校の講師等)のアドバイスが欲しいところです。資格試験などで独学している人には、ネット上でこの手の有益な情報があります。
例えば、社労士試験受験対策の【ツボ式学習法】はその1つです。経験豊富な坪義生先生の手による絞込みがすごいです。通常、合格には1,000時間以上の受験勉強が必要とされているところを、半分の500時間で合格できるほどです。
他の試験でもこのような情報はあるはずですので、探してみると良いと思います。
満点を取る勉強と受かる勉強 [試験勉強 一般]
試験勉強に関して、満点を取る勉強と受かる勉強は違う、とよく言われます。普通に試験勉強を行うと満点を取る勉強になってしまうので、このように言われるのでしょう。それだけ、世の中にある教材やスクールのカリキュラムは、満点を取るための内容になっているのです。
満点を取るための内容とは、極端に言えば、少しでも出題される可能性があれば全て盛り込むということです。従って、ものすごいボリュームになり、ほとんど出題される可能性の無い知識も延々と勉強することになります。当然、時間がかかります。
それに対して受かる勉強とは、出題される可能性の低い知識はバッサリと切り捨ててしまいます。出題される可能性の高い部分だけを確実に得点に結びつけて合格するという戦略です。勉強範囲を大幅に少なく出来るので、勉強時間も短くて済みます。
一般に、短期間で目指す試験に合格する人は、受かる勉強を実践していることが多いですね。
英語長文問題も“事務処理的に”解ける [試験勉強 一般]
試験勉強で最も時間のかかる事って、何でしょう?
いま、大量の知識を覚えなければならない人は、「知識の記憶」だと思うかもしれません。もちろん、覚えるべき量によって「たいへん度」は異なります。だから、「知識の記憶」が大変ではないと言うつもりはありませんが・・・
実は、試験勉強で一番時間がかかるのは、「経験値を高めて熟練すること」だと思います。例えば、
● 英語の長文を素早く読んで意味を理解すること
● 数学の応用問題を解く方法がひらめくこと
● 記述式問題で過不足ない解答を書くこと
などはその例です。基本的には、繰り返し問題を解いて経験を積むことにより、初めて獲得できる能力です。何かをしたからといって、直ぐにできるようになるものではありませんよね。
ところが、この前、大学入試の英語長文問題を全く別のアプローチで解いてしまう方法を見つけたんです。長い期間をかけて熟練しなくても、“事務処理的に”解いてしまう方法です。
いま、大学入試の受験勉強をしている受験生は、(英語の超得意な人を除いて)チェックしておいた方がよいと思います。14時間で英語長文問題の解き方がわかってしまいます。